2017年07月25日

インナーバレルの内径について

みなさんBB弾の大きさって知っていますか?…そう、6mmです。8mmBB弾もありますが、主流とはいい言い難いので今回はおいておきます。BB弾の直径くらい知っとるわ!って言われそうですが、今回の記事内容になる「インナーバレル」と密接な関係にある事なので確認までに。



当然インナーバレルの中を6mmのBB弾が通過して銃口から発射されるわけですが、そのインナーバレルの内径は(東京マルイの純正バレル)何ミリなのか皆さんご存じですか?正解は6.08mmです。つまり6mmのBB弾とバレル(東京マルイの純正バレル)には0.08mmのクリアランス(余裕)があります。BB弾の方もメーカーによってほんの少しだけ公差がありますがそれはひとまず置いといて…。このクリアランスを詰めたり、逆に広げたりすることで性能に大きく差が出ます。ということで今回は「インナーバレル内径が変わるとどうなるの?」を誤解を恐れずわかりやすくまとめてみます。現在カスタムバレルでラインナップされている内径から紐解いていきたいと思います。




①6.01mm
メリット
超タイトバレルとも言える6.01mmバレルはBB弾とバレルの隙間が少ないので、排出される空気の逃げ場が無くなります。これによってエアーをすべてBB弾が受け止める為、初速が上がります。バレルが短く、パワーが出にくいハンドガンなどの初速を上げるのにとても向いています。短距離の精度が求められるシューティング競技などで重宝されていますね。

デメリット
そのタイトさゆえにBB弾を選びます。公差が大きいBB弾や大きめの製造がされているBB弾などを使用すると弾詰まりを起こすことがあります。また、ホップアップ機構はバックスピンをかけて飛距離を伸ばすため、バレル長やホップアップのかかり具合によってはバレル内でBB弾がぶつかりまっすぐ飛ばないことがあります。特に長いバレルなどを使用する場合は注意が必要です。




②6.03mm
メリット
6.01mmと6.05mmの中間にあたる内径です。ショートレンジ~ミドルレンジ向き。こちらは極端にタイトではありませんが、純正に比べるとやはりタイトめです。6.01mmと同じくノーマルバレルから変更すると基本的に初速が上がります。6.01mmだと不具合が出ることが考えられる組み合わせだがショートレンジに近い部分の精度を上げたい場合に選択される場合が多いです。ホップアップへの相性も6.01mmほども出ません。

デメリット
こちらもタイトバレルなので、ホップアップやバレル長、シリンダー容量などとの相性を考えてカスタムするほうが良いでしょう。また、タイトバレルはバレル内の汚れなどによって弾詰まりが起きやすいのでこまめなクリーニングもおこなった方が安定したポテンシャルを発揮できるでしょう。



③6.05mm
メリット
カスタムバレルで最も人気がある内径。ミドル~ロングレンジ向きです。ノーマルよりちょいタイトなので、初速は少し上がります。かつホップアップとの相性も良く、初速の大きな増加やその他トラブルにもなりにくいレベルの変更となります。高精度のカスタムバレルにすることによって精度の向上が期待できます。一番サバイバルゲーム向きの口径と言えるかもしれません。

デメリット
劇的な初速の上昇は期待できません。




④6.08mm
メリット
東京マルイを含め、多くのエアガンのノーマルバレルと同径の6.08mm。ほどほどに余裕があるので弾詰まりが起きにくくBB弾を選びません。何よりノーマルと比べて同口径なので大きく初速が変化することが無いのがメリットです。バレルを変更するにあたってメカボックス内部の調整する必要が発生しにくいので気軽に変更できますね。精度の高いバレルに変更することによって命中精度の向上や、初速の安定につながります。

デメリット
特に無し。強いて言えばカスタムバレルを購入するコストくらいでしょうか。




⑥6.17mm
メリット
ノーマルバレルより内径が広いルーズバレル。BB弾の直径より内径が非常に広いので初速は低下する傾向にあります。ホップアップを強くかけてもバレルの内側に接触しないため、容量の大きいシリンダーでホップアップを強めにかけて飛距離を伸ばすようなカスタムに向いている少し特殊なバレルです。

デメリット
このサイズのバレルは飛距離を伸ばすというカスタムの目的の過程で導入するバレルなので、バレル長やシリンダー容量、スプリングレートなど総合的にバランスを見直して調整しないと性能を大きく下げることになるかもしれません。


以上が内径とその特性についてです。表にしたものを掲載しておきますね。






素材について
エアガンのバレルの素材は真鍮・アルミ・カーボンスチール(炭素鋼)・ステンレスの4種類が使われています。他にもあるかもしれませんが、基本的にはこの4種類かと思います。各素材は特性やコストに大きく差があります。

真鍮・・・加工しやすくある程度の強度がある。マルイ純正バレルは真鍮製。コストと強度のバランスで採用しているのかと思います。

アルミ・・・加工しやすいが強度は低い。一部の海外製電動ガンに標準で使われています。やたら軽いバレルだなと思ったらこれです。

カーボンスチール(炭素鋼)・・・カスタムバレルに使用されている素材。重量は真鍮とあまり変わりませんが強度が高い。

ステンレス・・・錆びにくく強度も高い素材として様々な物に広く使用されています。バレルの素材としても優秀です。


以上となります。上記だけだと少し言葉足らずな部分もあるかもしれませんが、バレル交換を考えている方の手助けとなれば幸いです。当店では上記サイズのバレルを電動ガン、ガスガン、ボルトアクション用などを様々な長さで取り扱っていますので、ぜひ一度ご検討ください。




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Posted by maitri(マイトリー)  at 07:06その他